Sunday, January 13, 2013

時々ウツになるの?In Deepさーん、マイペースで行こうね。記事をアップします



2013年01月12日


2月15日に地球の軌道圏内に突入してくる小惑星が

重力の影響でどんどんコースが地球寄りに



最近、スケールの大きなニュースが多いです。

先日、「
私たちの銀河系の近隣銀河の中心が突然の爆発的崩壊
という記事をご紹介しましたが、
私たちの銀河系である天の川銀河でもいろいろなことが起きているようです。

たとえば、下のようなものもそうかもしれません。


milkey-2013.jpg
▲ NASAの「遠赤外線天文学成層圏天文台(SOFIA)」が撮影した、
私たちの銀河系の中心で起きたとされる「爆発」の様子。IIAI より。


宇宙関係だけではなく、この数日はご紹介したいニュースが本当に多く、
しかし互いに関係性のあまりないタイプのニュースなので、ひとつの記事にまとめて書くことが難しいです。

なので、ひとつひとつの記事を短めにしながら、
できるだけ早サイクルで多くご紹介できればと思います。

まあ・・・しかし、最近は個人的に、たまに
突然、「うつ」に陥ることもあり、そういう時はなかなか更新できないですので、仮に更新できなかった時のために、更新しようとしている記事のオリジナルの報道や記事を下にリンクしておきます。

ほとんど英語の記事です。
タイトルは日本語で表記しておきます。



できればこの数日でご紹介したい記事

これまで宇宙で観測された中で最大の物体が発見される。
 Daily Mail 2012.12.07




などです。

最後の「
知られている規模の1000倍以上の威力の太陽フレア」については、
最初にこれが発表されたのは昨年 2012年6月のことで、
しかも、これは日本の名古屋大学の研究チームが発見したものでした。

今も名古屋大学の「太陽地球環境研究所」のサイトにありますので、
興味のある方は下のリンクをご覧下さい。
ngo-2012.jpg

AD774-775年における宇宙線強度の急激な増加を発見
 
名古屋大学太陽地球環境研究所 2012年06月04日


ただ、上の大学のサイトにある論文はとても学術的で、私のような科学的知識
(特に「化学(ばけがく)」)のとぼしい人間にはわからない面もありまして、

その後、海外のニュースでこの名古屋大学の発見のことが次々と英語などのニュースとして報道され、
そちらの方がわかりやすく書かれておりましたので、そのうち、ご紹介したいと思います。

太陽の放つエネルギーの「信じられない面」を垣間見ることができると思います。





超巨大クラスの太陽フレアと超巨大クラスの銀河


ちなみに、上の太陽フレアのオリジナル記事のリンクのタイトルにある「
現在までに知られている最大の太陽フレア」とは、 1859年に発生した太陽嵐で、発見者(リチャード・キャリントンという人)の名前から「キャリントンの嵐」と呼ばれています。これは1859年の太陽嵐として、Wikipedia に説明があります。

また、 In Deep でも過去記事として、


1859年の規模の「超」太陽嵐がもし現代の世の中に発生したら
 
2010年10月20日


などで取り上げたことがあります。

上の記事でも取り上げましたが、この1859年の時のような太陽フレアが発生して、その磁気嵐などを直接受けた場合、「
その地域の電力網はほぼ全滅する」と考えられます。上の In Deep の記事では、下の日本の電力網の地図を載せました。
▲ 電力系統 - 日本の送電網より。


1989年の太陽フレアで発生した太陽嵐( 1859年のものより規模の小さな太陽嵐)では、米国の西海岸と、カナダのケベック地方が太陽嵐の直撃を受けましたが、
上の日本の送電網よりもっと広い範囲の電力網が破壊され、ケベックでは完全な電力網の復興に数ヵ月かかるという事態にいたりました。



また、上の「ご紹介したい記事」のオリジナル記事のリンクの最初のタイトルは、「
これまで宇宙で観測された中で最大の物体が発見される。大きさは「40億光年」」というものですが、「大きさ」といえば、、今朝、「これまでで最大の渦巻き銀河が発見された」というニュースが出ていました。


観測史上最大の渦巻き銀河=「天の川銀河」の5倍
時事通信 2013.01.11


ngc-6872.jpg
▲ 観測史上最大の渦巻き銀河「NGC6872」。横幅は52万2000光年と、私たちの銀河系の5倍もある。
地球からくじゃく座の方向に2億1200万光年離れた渦巻き銀河「NGC6872」は観測史上最大の渦巻き銀河だと、ASAなどの国際研究チームが12日までに発表した。米紫外線天文衛星GALEXによる観測成果で、長い方の横幅は52万2000光年と判明。これは地球がある天の川銀河(銀河系)の5倍もある。


というようなものもあり、「
なんだかニュースのスケールが大きくなってきているなあ」というような印象はあります。


しかし、今回は別のニュースをご紹介します。

まだ少し先ですが、
2月15日に地球から非常に近い場所を通過していく小さな小惑星のことを書きます。


なぜかというと、この小惑星のコースが「
当初想定されていた距離よりどんどんと近くを通過する軌道となってきている」からです。





近年では最も地球の軌道圏内の近い場所を通過していく小惑星「2012 DA14」


2月15日に地球をかすめる小惑星は「2012 DA14」と名付けられたもので、地球に近い場所を通過することはもともとわかっていたものですが、問題は「
そのコースが想定とズレてきている」ということのようです。

下の表は 
スペースウェザー のページ下段に日々更新されている「地球の近辺を通過する小惑星」の表です。NASA が軌道を把握しているものに関しては、すべて載せられます。

da-14.jpg


上で赤く囲んだ「
2012 DA14」というのが今回書いている小惑星で、大きさは「約 58メートル」と、小惑星としてはかなり小さなものです。通過する距離は、上の表で「 0.09 LD 」と書かれてあるのが距離なんですが、この「 LD 」という単位は、月と地球との距離を「1」としたもので、月と地球の距離は約 38万 4000キロメートルですので、目安として、1LD = 38万キロメートル

ということでよろしいかと思います。

なので、2月15日の「小惑星 2012 DA14」が通過していく距離はまあ、大体地球から3万キロメートルくらいのところを通過していくということになっていたのですが(
これはこれで地球の地殻を通過する小惑星としては非常に近いです)、今朝の「ロシアの声」のニュースで下のようなものがあったのです。


40m級の小惑星DA14、2月15日に地球に接近
VOR 2012.01.12

vor-2013-01-12.jpg
2月15日に地球に接近する40m級の小惑星2012 DA14の軌道が以前考えられていたよりも遥かに地球に近いことが分かった。最新の研究結果によれば、当初予測より 800kmも地球に近い。

天文学者らによれば、この小惑星の軌道は地球の軌道と交差する。

この小惑星の直径はおよそ45m、重量はおよそ13万トン。万一この規模の天体が地球に落下した場合に発生するエネルギーはTNT火薬2.4メガトンに相当する。しかし現在のところ、計算によれば、地球への衝突の可能性はない。

小惑星2012DA14はグリニッチ時で2月15日19時25分、地球に最接近する。



ということで、刻々と軌道を変化させてきている 2014DA14 ですが、地球に直接影響のあるコースをとる可能性はないでしょうが、ただ、今の予想されるコースの時点で、すでに
地球から打ち上げられている「静止衛星などの衛星」に影響を与える可能性が出てきているとはいえるようです。

ちなみに、そのあたりの宇宙空間には私などが想像していた以上に「地球から打ち上げられた物体」が多く、Wikipedia の
地球周回軌道によりますと、下のようになっているようです。

地球周回軌道
地球周回軌道とは、月や人工衛星のように地球の周囲を周回する軌道である。

現在、約2,465個の人工衛星が地球の周囲を回っており、6,216個のスペースデブリがゴダード宇宙飛行センターによって監視されている。

またこれまで16,291個を越える物体が地球から打ち上げられ、地球の大気圏内で燃え尽きた。



そのことと、あとは2月15日の当日の予想軌道を示した図を載せた記事がガーディアン・エクスプレスというメディアにありましたので、ご紹介しておきます。

記事にある NASA の説明によると、これほど予測からのコースを変えてきているのは、「重力による軌道のパターンの変化」とのこと。なので、
重力の影響次第では、さらにコースを変える可能性も排除できないと述べています。

ここからです。



Asteroid 2012 DA14 will Flyby Us In Medium Earth Orbit: NASA
The Guardian Express 2013.01.07
NASA によると、小惑星「 2012 DA14」は、地球の軌道内を通過する
地球の近辺を通過する軌道を持つ小惑星 2012 AD14 は、2013年2月15日に地球に最も接近するが、 NASA の「地球近傍天体プログラム ( NEO ) 」によると、その小惑星の軌道から計算すると、地球の静止衛星などに影響を与える可能性があるという。

NASA は「この小惑星が地球に衝突するというような直接的な影響についての可能性はない」ことを明言したが、ただ、 重力による小惑星のコースのパターンのさらなる変化についての可能性は、排除できないという。

NASA によると、2月15日にはこの小惑星は地球から 約 33,000キロメートルの地点を通過するとしているが、地球から約 42,000キロメートルの上空には、地球の軌道を周回している静止衛星があり、赤道上空の約 35,000キロメートルにも静止衛星がある。

下図は NASA のジェット推進研究所のシミュレーションの当日の通過コースの予測。



2012DA14NASA_JPL.png
地球上空 2,000キロメートルまでの低軌道(LEO) から、高度が22,236キロメートル以上の高軌道(HEO) の間には、数多くの地球から打ち上げられた物体がある。それらに影響がないとは言えない場所を小惑星は通過する。


この小惑星 2012 DA14 の直径はおよそ 45メートル、重量はおよそ 13万トン。万一この規模の天体が地球に落下した場合に発生するエネルギーは TNT 火薬 で2.4メガトンに相当する。

NASA によると、現在の計算では最大地球に近づいた場合で、地球の赤道上空の約 27,000キロメートルの位置まで接近する。




(訳者注) 最初のほうに「ひとつひとつの記事を短めに」って書いておきながら、あまり短くはなってないですね。

どうも効率的に記事をまとめられないです。


まあしかし、できる範囲で最初に挙げた他の記事もご紹介したいです。


    No comments:

    Post a Comment

    Note: Only a member of this blog may post a comment.