なんとなく地球を無視し続ける太陽
In Deep からの最新記事ーー好き
先日の記事、
・異常といえば異常、普通といえば普通かもしれない最近の世界のいくつかの現象
2013年05月15日
の最初に、2012年12月のエジプトで起きた惑星とピラミッドの見事な整列の様子の写真を載せました。
それとは、やや違う方向の出来事ですが、「5月26日の夕焼け空に水星と金星と木星が大きな三角形を作る光景が見られる」ということが、 NASA のニュースに載っていました。
▲ NASA によるシミュレーション。 Planets Aligning in the Sunset Sky より。
この現象自体が珍しいのかどうかは私にはよくわからないですが、私が何となく感慨深く思ったことは、上の3つの惑星の「地球から見た光景」と「実際の大きさ」のことなんです。下がその3つの惑星のサイズの比較です。
木星がダントツに大きな惑星なわけですが、「見える三角形」では、そのようにはなっていない。
さらに、この少し前の「月も出ている時」の状況としては下のような見え方になるようです。
最も小さなお月様が一番大きく見える。
距離の問題として、当たり前といえば、当たり前ですけれど、実際にその大きさを私たちは実感として測れないわけで、たとえば古代の人などは「見たままのイメージ」として、どれだけ大きな惑星でも「お月様にはかなわない」と思って夜空を見ていたかもしれないなあと思います。
「太陽は?」
とも思いますが、しかし、太陽の出ているのは明るい昼。
夜の星たちの多くは一般的には肉眼では見えないので、太陽は「空から星たちを隠してしまう」という役割を持つものでもあることに気づきます。
星と太陽は少なくとも視覚的には共存できない。
なので、空の親分は太陽でも、星々を周囲に配置した時の親分は「お月様」ということになるようです。
5月14日に、太陽がXフレアを何度か発生させたことに関して、
・太陽は生き返るか? : 2013年になって初めてのXクラスの太陽フレアが観測される
2013年05月14日
という記事を書きました。
▲ 2013年5月14日のXフレア。
そこに、
と書いたのですが、やはりというのか、後者の「さほど大きな活動を見せないまま、黒点群が消えていく」ということになったようです。
上のXフレアを頻発させていた黒点群は 1748 と番号付けされていた黒点群で、下の位置にありました。
昨日、(5月22日)は黒点群 1748 は下の位置に回り込み、地球の裏側に向かおうとしています。
その間、特別大きなフレアを発生させるということもなく、地球に向いている間は比較的静かなまま、わりと世間的にも大騒ぎさせた黒点群は静かに消えていこうとしています。
実は、昨年からこういうことがとても多くて、その傾向とは「ものすごく活発な活動をしている黒点群が地球の方向に向いている時は突然として静かになってしまう」というものです。
過去記事の、
・4月12日に太陽の裏で何が起きていたのか?
2013年04月15日
なども、これが太陽フレアだとすれば、ものすごい規模なのですが、昨年以来、「太陽の裏のほう」ではこういうことが頻繁に起きているんです。
▲ 上の記事より。
地球から見て太陽の裏側ばかりで起きる大きな現象
数日前の 5月20日にも、太陽の裏のほうで、大きな活動が起きていることが示されています。
▲ スペースウェザーより。
この記事を書いているほんの少し前にも太陽の地球に向いていないほうで、何だか「大爆発」が起きていたようです。
▲ スペースウェザーより。
こういうことが、1年以上続いているような感じがしまして、今の地球が太陽に好かれているのか嫌われているのかはわからないですが、太陽は、地球に向いている時は巨大フレアを放出しないという傾向が、少なくとも今までのところは見てとれます。
太陽フレアには天候への影響の意味も
太陽フレアに関しては、通信や停電などに関してなど、悪い影響のことばかりが喧伝される傾向にありますが、太陽フレアと同時に発生する太陽風や太陽の磁場は、宇宙からの宇宙線の地球への到達量と関係していて、つまり、過去記事の、
・「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
2011年08月26日
などにありますように、宇宙線が雲の生成に関与していることがほぼ間違いないと考えられている現状では、宇宙線の地球への到達量が多いと(太陽活動が弱いと、そうなります)、地球全体として雲(と多分、雷も)などが生成されやすくなるはずで、太陽活動が弱いと、結果として、天候不順や荒れた天候が増えていくという傾向があるかもしれません。
ある「かも」というのは、それを統計的に示した具体的な資料を私は持ち合わせていないからですが、想像の範囲では、天候との関係は大きいと思います。
今の世界的な天候の状況が穏やかであるとは言い難い面がある中で、その状況には、宇宙と太陽も非常に大きく関係していると思われます。
過去に何度も「太陽活動極小期」というのがあったように、そういうサイクルは比較的短い間隔で訪れるわけですけれど、最後の太陽活動極小期から数百年単位で時間が過ぎた今は、現在の時代に生きている私たちの多くにとって、「初めて経験する太陽状況と同居する生活の経験」ということにもなるかもしれないです。
これから宇宙と地球の関係はいい方向に向かうのか、悪い方向に向かうのかもわからないわけですが、最近の自然災害での現実としての被害を見ていると、「現実的な心の備え」というものはあってもいいものなのかもしれません。
5月26日に夕焼けに浮かび上がる星の大きな三角形
先日の記事、
・異常といえば異常、普通といえば普通かもしれない最近の世界のいくつかの現象
2013年05月15日
の最初に、2012年12月のエジプトで起きた惑星とピラミッドの見事な整列の様子の写真を載せました。
それとは、やや違う方向の出来事ですが、「5月26日の夕焼け空に水星と金星と木星が大きな三角形を作る光景が見られる」ということが、 NASA のニュースに載っていました。
▲ NASA によるシミュレーション。 Planets Aligning in the Sunset Sky より。
この現象自体が珍しいのかどうかは私にはよくわからないですが、私が何となく感慨深く思ったことは、上の3つの惑星の「地球から見た光景」と「実際の大きさ」のことなんです。下がその3つの惑星のサイズの比較です。
木星がダントツに大きな惑星なわけですが、「見える三角形」では、そのようにはなっていない。
さらに、この少し前の「月も出ている時」の状況としては下のような見え方になるようです。
最も小さなお月様が一番大きく見える。
距離の問題として、当たり前といえば、当たり前ですけれど、実際にその大きさを私たちは実感として測れないわけで、たとえば古代の人などは「見たままのイメージ」として、どれだけ大きな惑星でも「お月様にはかなわない」と思って夜空を見ていたかもしれないなあと思います。
「太陽は?」
とも思いますが、しかし、太陽の出ているのは明るい昼。
夜の星たちの多くは一般的には肉眼では見えないので、太陽は「空から星たちを隠してしまう」という役割を持つものでもあることに気づきます。
星と太陽は少なくとも視覚的には共存できない。
なので、空の親分は太陽でも、星々を周囲に配置した時の親分は「お月様」ということになるようです。
地球に向いている時の太陽は沈黙を守り続ける
5月14日に、太陽がXフレアを何度か発生させたことに関して、
・太陽は生き返るか? : 2013年になって初めてのXクラスの太陽フレアが観測される
2013年05月14日
という記事を書きました。
▲ 2013年5月14日のXフレア。
そこに、
今までの「長い静謐期間」に溜まっていた分を大放出するような大爆発を地球に向けておこなう可能性も確かにあるのかもしれませんし、あるいは、結局、さほど大きな活動を見せないまま、黒点群が消えていくということもあるかもしれないです。
と書いたのですが、やはりというのか、後者の「さほど大きな活動を見せないまま、黒点群が消えていく」ということになったようです。
上のXフレアを頻発させていた黒点群は 1748 と番号付けされていた黒点群で、下の位置にありました。
昨日、(5月22日)は黒点群 1748 は下の位置に回り込み、地球の裏側に向かおうとしています。
その間、特別大きなフレアを発生させるということもなく、地球に向いている間は比較的静かなまま、わりと世間的にも大騒ぎさせた黒点群は静かに消えていこうとしています。
実は、昨年からこういうことがとても多くて、その傾向とは「ものすごく活発な活動をしている黒点群が地球の方向に向いている時は突然として静かになってしまう」というものです。
過去記事の、
・4月12日に太陽の裏で何が起きていたのか?
2013年04月15日
なども、これが太陽フレアだとすれば、ものすごい規模なのですが、昨年以来、「太陽の裏のほう」ではこういうことが頻繁に起きているんです。
▲ 上の記事より。
地球から見て太陽の裏側ばかりで起きる大きな現象
数日前の 5月20日にも、太陽の裏のほうで、大きな活動が起きていることが示されています。
▲ スペースウェザーより。
この記事を書いているほんの少し前にも太陽の地球に向いていないほうで、何だか「大爆発」が起きていたようです。
▲ スペースウェザーより。
こういうことが、1年以上続いているような感じがしまして、今の地球が太陽に好かれているのか嫌われているのかはわからないですが、太陽は、地球に向いている時は巨大フレアを放出しないという傾向が、少なくとも今までのところは見てとれます。
太陽フレアには天候への影響の意味も
太陽フレアに関しては、通信や停電などに関してなど、悪い影響のことばかりが喧伝される傾向にありますが、太陽フレアと同時に発生する太陽風や太陽の磁場は、宇宙からの宇宙線の地球への到達量と関係していて、つまり、過去記事の、
・「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
2011年08月26日
などにありますように、宇宙線が雲の生成に関与していることがほぼ間違いないと考えられている現状では、宇宙線の地球への到達量が多いと(太陽活動が弱いと、そうなります)、地球全体として雲(と多分、雷も)などが生成されやすくなるはずで、太陽活動が弱いと、結果として、天候不順や荒れた天候が増えていくという傾向があるかもしれません。
ある「かも」というのは、それを統計的に示した具体的な資料を私は持ち合わせていないからですが、想像の範囲では、天候との関係は大きいと思います。
今の世界的な天候の状況が穏やかであるとは言い難い面がある中で、その状況には、宇宙と太陽も非常に大きく関係していると思われます。
過去に何度も「太陽活動極小期」というのがあったように、そういうサイクルは比較的短い間隔で訪れるわけですけれど、最後の太陽活動極小期から数百年単位で時間が過ぎた今は、現在の時代に生きている私たちの多くにとって、「初めて経験する太陽状況と同居する生活の経験」ということにもなるかもしれないです。
これから宇宙と地球の関係はいい方向に向かうのか、悪い方向に向かうのかもわからないわけですが、最近の自然災害での現実としての被害を見ていると、「現実的な心の備え」というものはあってもいいものなのかもしれません。
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